ガネーシャ祭とフラット化
06 Sep 2011 9 Comments
ガネーシャ祭が今年もやってきた。9月の最初の週になると、ガネーシャ様は文字通り「やってくる」。家庭ごと、町内ごとに、海の向こうの河岸から1年に1回帰ってくるガネーシャの像をはりぼての社に飾ってお参りするのである。休日にはガネーシャの前で町内の人たちが集まって、カラオケ大会やダンス大会、子供のためのお絵かき大会など、さまざまな行事が繰り広げられる。お参りに行くと小さなお菓子やバナナをくれる。お盆と「弘法さん」が混ざったみたいな感じ、といえばわかっていただけるだろうか。
インドの中流以上の人たちの間にはここのところ「いわゆるインドの派手派手伝統行事的なものにちょっとさすがに飽きてきちゃったんだよね」という風潮があるようだ。たとえば独立記念日なんかは、数年前なら会社でも社員みんなで国歌のジャナ・ガナ・マナを歌ったりしたほど盛り上がっていたけれど、今はだれも「ハッピーインディペンデンスデイ!」とかもう言わないのである。「はいはい、独立記念日ね。昔は興奮したけどね。今はインドもけっこう発展しちゃったし、イギリスからの独立を誇りに思うほどイギリスがぱっとしないし、もうどうなんだろうな」ということらしい。時代は急速に変わりつつあるのだ。ふーむ。
てなわけで、もちろんガネーシャ祭は毎年恒例で一応盛り上がってはいるんだけれど、フェイスブックのインド人フレンドのコメントなんかを見ていると、「つーか、ガネーシャパレードうるっせーんだよ。ああ道で踊ってるあいつらを殴りてえ」という話で盛り上がっていたりする。私としては、そうか、なんだよ、あんたたちもうるさいと思ってたのね、夜中のあの騒ぎを騒音と感じる感覚は国民性とは関係ないのね、という感じである。私の住むヴァシの町でも、夜10時以降は祭りのパレードで爆竹や太鼓や音楽などの音を出してはいけないという新しい法律ができて、それが意外ときちんと守られている。外国人在住者としては、ごもっともなような少し寂しいような複雑な気持ちだ。
私は年中行事のようなものやお祭りは好きなほうである。なんというんだろうか、お正月とかお盆とか地域のお祭りは心をほっとさせる。変わることなく繰り返す季節や、移ろい行く不安定な人生の中で不易なものを求めるという意味で、不和や葛藤や苦痛はあっても家族や土地とのつながりを確かめるという意味で、こういう行事にはいつも心惹かれているのだった。私の両親はかなりリベラルな人たちで、いわゆる「慣わし」をめんどくさがって嫌う傾向にあったのだが、たとえば大晦日の夜に「今年はコメディショーを観よう」と誰かが言い出すと「大晦日にレコ大と紅白とゆく年くる年を見ないなんて非国民か!」と怒るのは子供の私の役であった。寂しがりやの性格なんだろう。
インドで暮らしていると文化的な慣わしが星の数ほどある。結婚式の数々の不思議な習慣も、このあいだ終わったラマダンの断食明けのごちそうのおいしさも、ガネーシャを海に流す祭の最後の夜も、ホーリーのどろどろの子供たちや浄化のための大きな焚き火も、私は大好きだ。たとえその文化に自分が含まれていなくても、心からは理解していなくても、慣わしが存在する理由はどの土地でも同じなんだと思う。つながりなのだ。季節から季節へのつながり、世代から世代へのつながり、家族と家族とのつながり。日本では一度失われたつながりを必死で今とりもどそうとしているのだから。だからまあ、どんなに騒音がすごくて頭ががんがんしても、べつに「殴りてぇ」とは思わない。どんどんやってほしい。インドが西洋化するのも、効率化するのも、フラット化するのもある部分では歓迎するけれど、それは別として、インドの家族やコミュニティはそのうざったいけど暖かい機能をいつまでも失わないでほしいと思う。


Sep 07, 2011 @ 03:52:15
インドのミドルクラス、フラストレーション溜まってるよねぇ。露店商も殴りたい、スラム住人も殴りたい、公共でいちゃつくカップルも殴りたいっていうのと、共通する気が…。「ワールドクラス」の国になれそうで、自分達はそういうところにいるのに、国としてまだまだ…ってことに対するいら立ちを、自分より貧しい人、教育レベルの低い人への嫌悪としてストレートに表わしていいんだっていう風潮になってる気がする。
まあ、私はドラムとか爆竹が外でがんがん鳴ってても寝られるから言えるのかもしれないけど。
Sep 07, 2011 @ 18:35:16
なるほどねえ。そこがつながるっていう解釈なのか、確かに言われてみればそうだ。日本の高度成長期にもそういう葛藤があったんだろうか。インドのミドルクラスの人たちにとっては、確かに社会の状況っていうのはがんばってもどうにも変わらない、っていう本当のフラストレーションだろうね。でもそれで言ったら貧乏・教育レベルの低い人たちにはもっと力がないのにねえ。そもそも不思議なことに、ミドルクラスの人たちはローワークラスの人たちの生活水準の低さにたいして、サポートするというよりはむしろ個人の責任と見る傾向があるように感じるんだよね。児童労働とかも「親が学校いかせないのが悪い」とか。いや、いかせられないんじゃないかっていうね。不思議な社会だ。
私も爆竹やスピーカーの大音量でも眠れるから言ってるだけかもしれないが。
Sep 10, 2011 @ 02:24:57
It was very lucky for me to find the comment given here from Yoko during my stay in Thailand last week. I was in Thailand for my business with respect to waste management. I visited landfill sites as well as waste transfer stations, and had discussions with administrators of those sites. There were many waste pickers, who were very black, and whose working places were so bad in terms of hygine and/or public health. Probably, people in a middle class in Thailand would have similar perspectives as the one in India to the people in a lower class.
Takanori
Sep 14, 2011 @ 17:54:15
Takanori san, actually it may be a good idea for Mumbai city to hire a consultant like you from outside India for the environmental problems.
Sep 14, 2011 @ 06:53:19
あいさん ^ ^
お久しぶりです。バンガロール在住のYukiです。
ずっと連絡が取れなくてごめんなさい・・・
覚えてますか?
先月の7月に2度目のビザ更新が終了して、2年目のインド生活がはじまりました。
あっという間の1年でした。
そうそう、あと1つ、ニュースがあります。
私事ですが、結婚します!
お相手は同じ会社の日本人スタッフです。
本社から転勤で来てる方です。
長い長いインド生活が始まります。。。
そうそうこの前、婚約者と一緒にゴアに行ってきました~。
帰りはムンバイ経由だったのですが、とても大きな都市でびっくり @o@/
あいさんのブログで見つけた、Alcove resort hotelに泊まりましたよ~ ^ ^
すごく素敵なホテルで感激でした。
ブログアップしてくれてありがとうございます。
少し、私自身と仕事についてお話させてください。
なんか、疲れてきてしまいました、最近。。。
仕事に関しても私生活に関しても。。。
インド人スタッフと上手くコミュニケーションがとれなくなってきています。
通訳として彼らと会議をしていても、日本のやり方を批判する事から始めます。
日本人スタッフも受け入れるばかりで情けないと感じるし・・・
通訳しているだけで、ムカムカイライラ。。。
彼らインド人スタッフのやり方が意地悪く感じてしまって・・・
インド人と上手くやっていく事って無理なのでしょうか・・・
なんか成長の無い自分にうんざりです・・・
あいさんにお会いしたいです。
とほほ
Sep 14, 2011 @ 17:44:29
Yukiさん、お久しぶりです。
バンガロールの同僚の方と結婚ですか??すっごーい、おめでとうございます!(私ってなんで4年半もいるのにそっちの運だけはないんだろうか・・・、とふと我にかえりつつ。)ということは社内婚ですか?それはエキサイティングですねえ。結婚式はインドで?それとも日本で?と、いろいろ聞きたい事が山積みです。
Alcove resort hotel、行ったんですね。よかったでしょう。プライベートビーチが最高ですよね。カップルで行ったら一日デッキチェアで二人でのんびり寝転がっていつまででもいられますよね。私もまた近々行きたいです。次はムンバイにも遊びに来てくださいね。
会社でインドと日本の文化とかやり方の板ばさみになるときってつらいですよね。いったん対立してしまうと、文句ばっかり出てフラストレーションがたまるだけというか・・・。うちの会社でもそういうコンフリクトはときどきあります。文化の違いが信頼関係の問題に発展するときもあります。でも前向きに理解して適応しようと努力してくれるインド人がほとんどですし、会社全体で異文化教育も結構熱心にやっています。
だから時々お話を聞いていて、会社の雰囲気というかインド人スタッフの態度にかなり問題があるんじゃないでしょうか。Yukiさんの能力やスキルのせいではないとお察しします。意地悪く感じてしまう、というより、ほんとに意地悪で嫌味なんじゃないでしょうか。通訳という立場でそういう批判をコミュニケートしなければいけないのはストレスがたまりますよね。どうしたらいいんでしょうねえ・・・。
私だったらあんまり改善しないようなら「もーあんたらのことなんか知らんっ。見捨てるっ」と言ってとっくに仕事放棄しているかもしれません。Yukiさんはいつまでも努力していて立派だと思います。
Sep 15, 2011 @ 08:28:09
あいさん、こんにちは ^ ^
早速のReplyありがとうございます。
結婚についてですね!婚姻届はバンガロールの領事館に提出します。
両家の挨拶もあり、12月に2週間だけ日本に帰国します。
その2週間で私の実家の山梨–>姉の住む広島–>彼の実家の福岡–>母の実家の東京
と結構ハードスケジュールなので、さっさとインドで婚姻届を提出することにしました。
結婚パーティーは本当に小さい形にします。私–>34歳 彼–>46歳なので
なるべく落ち着いた形にしたいなぁっと思ってます。
まずは、12月に日本に帰国した時にお互いの家族で会食
インドに帰国したら、会社の同僚を呼んでイタリアンでも~って感じです。
別にインド式とかこだわりはありません。私たちお互い日本人なので。。。
仕事のこと
ありがとうございます。はっとさせれらる内容でした。
婚約者の彼と一緒に読みました。彼も「すご~いなぁ、的を得てる!」
って言ってましたよ。
2人で本当にいつか、ムンバイに遊びに行きたいです。
バンガロールにも遊びに来てください。今は社宅を出て2人でフラットを借りて住んでます。
いろいろとトラブルはつき物ですネェ・・・洗濯機取り付けの工事屋さんが来てくれなかったり・・・
でも、まぁなんだかんだ言ってインド生活を楽しんでます。
Guest roomはちゃんとありますので、いつか、あいさん遊びに来てください!
バンガロールのリーラパレスホテルでBuffetでもどうですか?
1500Rsですが、すっごく美味しいです♪
携帯番号:
私の携帯番号です。
いつかお電話ください。
ではでは
P.S. そうそう、このcoming sundayから子猫を飼います ^ ^
家族が増えます♪
Sep 15, 2011 @ 17:47:00
Yukiさん、
いただいた携帯番号のところだけ編集・削除しました。SMS送りましたのでチェックしてください。
私の台湾人の同僚も最近こちらで出会った台湾人のビジネスマンと結婚することになったんですが、やっぱり帰国の時に短期間で双方の両親に挨拶したりしてけっこうばたばたして大変みたいですね。インドからも婚姻届が出せるとはしりませんでした。
バンガロール、すごく行きたいです。リーラパレスホテル、さっそく検索します。ブッフェ大好きです。インドの生活は面倒なことばっかりですが(ドアが外れたり水がでなかったり)、パートナーがいれば苦労もたのしいでしょうねえ。私の観察では、インドにいる駐在カップルはみなさん生活の苦労を一緒に乗り越えて暮らしているためか、ものすごーーーく仲がいいおしどり夫婦が多いと思います。
子猫、死ぬほどうらやましいです。
Sep 20, 2011 @ 12:10:30
あいさん
携帯番号削除ありがとうございます。
仕事の状態はというと・・・
いまだ、優柔不断な日本人とフラストレーションの塊のインド人の狭間で少々疲労気味です。
「じゃぁ自分たちでやってみれば?」
と日本人スタッフが言うと
「それは出来ない」
というし・・・
文句ばっかりで自分たちでは全然動こうとしないインド人スタッフ
上手くいきませんね。
私自身も人間関係構築が余り得意なほうではないので
どうして良いかわからず、消化不良の状態が毎日続いてます。
インド人ともう仕事したくない
と考えてしまう毎日。
愚痴ばかりごめんなさい。
インド人から攻撃されているのが
自分の夫となる人なので、つい私自身落ち込んでしまいます。
疲れてるのかぁ???
私・・・